pato loco

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Anticoagulation for Secondary Atrial Fibrillation

NEJM:clinical decisionsより、非心臓急性期疾患で入院し、全身状態悪化によりAFが生じた場合、その後の抗凝固導入をどうするかを①推奨する②推奨しないの立場から論説していました。Case Vignetteは68歳女性、基礎疾患に高血圧とDM、敗血症で入院中にPAFがdocmuentされ無自覚自然停止、その後入院中は再発なし。

1.Recommend

非心臓由来の急性期疾患で入院し、新たに心房細動がdocumentされた患者はもともと発生素因があり、その疾患によりAFが顕在化しただけである。実際に2次性にAFが記録された患者でもその後の再発率は高く(5年で42%)、抗凝固薬の導入が推奨される。

2.Do not recommend

敗血症により新規にAFが誘発された患者のその後の再発率は高い(年40%)が、誘因しでAFがdocumentされた患者よりは低い。観察研究では敗血症により心房細動が記録された患者にDOACを導入しても退院30日内のischemic strokeを減らさなかった。現状のclinical trialでAF ischemic eventに対するDOACの有用性を示したものも reversible triggersによるものは除外されている。structural heart diseaseが無ければ抗凝固を導入するbenefitは少ない。ただ、その後も中長期のモニタリング(ホルターやILR等)を推奨する。

今のところcontroversialですが、即導入しない人のほうが多いのでは。